箏(琴)の知恵袋

    

箏(琴)の知恵袋

今までの経験から得た、ちょっとした豆知識です。

爪を購入したら


箏の爪と輪
上の写真は、作成前の爪と輪。
輪をカッターなどで開いて爪を差し込み、ボンドで固定します。
自分でもできるし、お琴屋さんで作ってくれるところもあります。
購入したばかりの爪は、大体は角が鋭くとがったままです。
このまま弾いても良いのですが、弦が傷つきやすく、また爪の先端が欠けやすくなり、余計に弦を傷つけることになります。
そこで、新しいお爪はネイルケア用のヤスリで予め角を落としておくことをお薦めします。
下の写真は角を落とした状態。上の写真とあまり違いがはっきりしませんが、この程度でも、やるとやらないとでは大きな違いです。
箏爪完成品
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爪の作り方


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輪のサイズの基準


爪に関してよく聞かれるのは、輪の大きさです。
爪の大きさには何種類かあるので一概には言えないのですが、以前読んだ本には、輪の下のラインが、ちょうど爪の下のラインに来るぐらいが良いと書かれてありました。
あまり深く入ると、小回りは効くのですが音が鈍くなり、スクイ爪がしにくくなります。
逆に浅いと、弾きづらく爪が抜けやすくなります。
標準的なサイズに慣れたら、自分が弾きやすく、音も良いサイズを研究してみると良いでしょう。
箏爪をはめたところ
ここが短いとスクイ爪がしにくい

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爪を付ける角度

爪を輪に接着する際重要なのが、輪に差し込む角度です。
一般的には図の左のように、輪に対しなるべく爪が直角になるのが望ましいとされています。
しかし、人間の指は千差万別。
参考までに、私は右の図のような爪をわざと作っています。
私の指はかなり反ります。圧力がかかるとさらに反るので、音が出るまでに
爪が絃に当たる→指が圧力で反る→絃を弾く
と言う具合に普通の人より時間がかかり、鈍い音になりがちです。
こんな指で左の図のような爪を付けると、指と爪の間に隙間が出来やすくなり、
爪が絃に当たる→指が圧力で反る→爪が圧力で動く→弦を弾く
と、さらに時間がかかり、もっと余韻のない音になります。
このため、爪を付ける際にはなるべく自分の親指にはめてボンドが乾くまでの間に角度を微調整しています。
具体的にはテーブルなどの堅いところの面を絃に見立て、自分が普段触っている角度で手を置くだけです。
ボンドは乾いていませんのでこれで爪の角度が簡単に変わり、弾きやすくなります。
他の作業が出来なくなるのは不便ですが、弾く指にはめて乾かすのが、結局自分の指にあった爪を作るコツかな、と思います。
爪を付ける角度
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爪の輪の補強

近年爪の輪の品質が落ちて劣化があまりに速いので、師匠にに教えて頂いて、最近は瞬間接着剤でコーティングしてます。

使ってエナメルがはがれたお爪です。

これをお湯に入れて輪をはがし、残ったボンドをきれいに剥がします。
最初は普通の要領でお爪を作ります。
こちら、ボンドを乾かしているところ。

輪にボンドをつけて爪をはめ込んだ後そのまま放置する人がいますが、そうするとボンドが乾いて体積が小さくなった時、爪と輪の間に隙間ができて固定されません。洗濯バサミ等でしっかり押さえておきます。
さて、次に用意するのはこちら。

瞬間接着剤、きれいに仕上げたい場合はネイル用のやすりや耐水ペーパーなど。
ハンズの人に「こんな目的でコーティングできるものを探しているのですが」と聞いたら、黒い瞬間接着剤を推薦してくれまた。 これを垂れない程度にたっぷり塗ります。塗るというより、盛ると言うイメージに近いかも。
こちら乾かしているところ。

完全に乾燥するのには一晩おいた方が良いです。 2・3回塗ると結構厚くなるので、表面の凹凸が気になる人は用意したやすりで丁寧に磨けばつるんとします。
ついでに輪の内側の結び目も接着剤で固めます。こちらは乾いて硬くなると爪をはめた時に自分の爪(箏爪じゃないですよ)に当たって痛いので、絆創膏やテーピングテープなどを小さく切って覆うとそんなに痛くありません。
以前よりも手間がかかるので根気が要りますが、これで、作った先からエナメルにヒビが入って強度が劣化するのを防げます。

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楽器の表面の保護

お琴に、手ぬぐいやタオルを挟んでいるのを見たことはありませんか?
「腹巻き」と呼ぶ人もいますが、正式名称は定かではありません。プロの演奏家はよくやる方法で、私は楽器屋さんに教えてもらいました。
お琴の絃は強い張力で張られているので、柱を外したあと何もしないでいると、いつのまにか木の表面に、押しつけられた絃の跡が付いてしまうのだそうです。

せっかくの楽器に傷がついたら大変!
大事なお琴には腹巻きを 
箏の表面の保護
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雑音がしたら

お琴を弾いた時に「ビーン」という雑音がしたら、部品のどこかが浮くなどして振動していることが考えられます。

まず、雑音の発生源を探します。
結び目が発生源の場合は自分で対処できます。

雑音の気になる弦周辺の柱の左側(無調音側)を手で押さえ、雑音が止まったらその弦が犯人。
弾いた時に雑音の気になる弦と、実際に雑音の発生源である弦が同じとは限りません。

次に弦が柱の溝にきちんと入っているか確認します。それでも雑音が止まらない場合、

セロテープ登場!
小さく折りたたみ、角と結び目の間に挟みます。
雑音の緩和1
あまり厚くしすぎると入りません。
昔は葉書を使ったりしたそうなので、そのぐらいの厚さをイメージしてもらうと良いでしょう。
葉書よりははるかに目立ちません 雑音の緩和2
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雑音がしたら・2

琴の雑音は、楽器本体以外にも、思いがけないものが発生源になっていることがあります。

例えば立奏の時に使う譜面台。
金属製の場合は、振動で雑音か発生している時があります。
雑音が気になるのに発生源が特定できない時は、
身の回りの振動しそうなものを遠ざけてみるというのも一つの手です。
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体のケア基本的な考え方

楽器を演奏する人に故障は付き物。どこも悪くない人の方が少ないのではないでしょうか。しかし、スポーツ選手と違い、体のケアは軽く見られがち。実際に故障してから対処する人が殆どです。

★あなたは何歳ぐらいまで琴を演奏していたいですか?
★そこから今の年齢を差し引いてください。
★今のままで、その年数を続けられそうですか?

日頃のケアの大切さがちょっと実感できると思います。
整形外科では根本的な解決はできないので、鍼灸・マッサージによるケアはどうしても必要になります。さらに、日常自分で行うストレッチも重要です。
今私が日々行っているケアは、

@毎日入浴後にストレッチをする
A1〜2ヶ月に1回マッサージ治療を行う

がベースになっていて、練習量や腕の調子により、治療の回数を増やしたり、湿布やアイシングで調整しています。
以前は指の感覚が麻痺して音色が悪くなったり、ペンで文字が書けないほど重傷でしたが、この数年の治療でほぼ以前の状態に戻りました。
今状態の悪い人も、あきらめずに治療を続けて欲しいと思います。

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背中の筋肉を緩める

いざ腕が痛くなった時、つい痛いところに注意が行きがちですが、実は
背中をはじめとする筋肉の異常な緊張→関節の異常→靱帯・神経の異常
というケースが多いと思います。
演奏以外にも、仕事・勉強などで、殆どの人は前傾姿勢で一日を過ごします。
結果背中の筋肉は緊張しっぱなし。

背中のストレッチは下の図のように、椅子の背に背中をつけて反っくり返ります。(お粗末な図で失礼!)
背中のストレッチ
ポイントは

@できる限り体の力を抜いて
A1分以上この姿勢でいること


椅子だと高くて怖い人や首が痛い人は、高めの枕や座布団を丸めた物を背中に当てて仰向けに寝ても効果があります。また、この状態でも首が痛い人は、首と床の間の隙間をバスタオルで埋めてあげると楽です。

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肩の関節を緩める

背中の筋肉の緊張を取ったら、次は肩の関節です。やり方はとても簡単。両手を左右に広げ、腕全体をクルクルと回します。
肩関節のケア
10回くらいでは緩みませんが、あまり何十回もやると筋肉が疲れてしまうので、疲れを感じない程度にほどほどに。

二の腕の贅肉を取る体操として知られていますが、肩の関節を動かすことによって、四十肩の予防にもなるらしいですよ。
ちなみに、四十肩は条件さえ揃えば若い人でもなるので、39歳以下だからといって油断してはいけません。
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二の腕の筋肉を緩める

肩の関節の次は二の腕の筋肉です。普段私たちが贅肉を気にする場所。でも意外に筋肉は凝っていて、私の場合は腕の調子全体を良くするポイントだったりします。

椅子などの平らな場所に、一升瓶など直径10cm位の円筒形のものを起きます。
その筒の上に二の腕をのせ、ひたすらゴロゴロと転がします

少し腕の向きを変え内側とか外側とか。
2・3回転がして終わりではなく、色々な方向でトータル1分ぐらいはやった方が効果があります。

懲りすぎていると腕全体がビリビリと痺れたりするので、痛い時は加減してください。
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