雑音・変な音がする場合
雑音の発生で考えられる原因
弾いているときに雑音や奇妙な音がすると集中できないものです。
原因は大体以下のことが考えられます。
- 箏の表面と柱の底面がきちんと合っていない
- 絃に対してい柱の溝が平行になっていない
- 絃の結び目が浮いている
- 舌(ぜつ)が浮いている
- その他のパーツが割れている、外れている
- 周りの備品が振動している
箏の表面と柱の底面が合っていない
音色にゴワーンというような奇妙なの響きが混ざっていたら、柱が浮いている可能性があるので別の種類の柱に替えてみましょう。
絃に対して柱の溝が平行になっていない
くぐもったような鈍い響きになります。
初心者の方がわりと気が付かずにやっていることが多いです。
箏を弾く位置から柱を眺めると、斜め方向から見るので意外に気が付きません。一度真横か真上からチェックしてみましょう。
絃の結び目が浮いている
ビーンという雑音です。
柱の左側を押さえた状態で弾いてみて雑音が止まるようなら、まずは指で結び目を上から押してみてください。
それでも収まらないようならセロテープを小さく折りたたみ角と結び目の間に挟みます。
あまり厚くしすぎると入りません。
昔は葉書を使ったりしたそうなので、そのぐらいの厚さをイメージしてもらうと良いでしょう。
葉書よりははるかに目立ちません
舌(ぜつ)が浮いている
ビーンというような雑音です。
絃を押さえても関係なく雑音がしているようなら、どこかパーツがズレています。
箏の口前カバーを外した写真です。
絵が描かれている部分が舌(ぜつ)と呼ばれるパーツで、楽器屋さんなら交換や取り外しができます。つまり、何かの拍子に浮いたりズレたりする可能性があります。
楽器屋さんは舌をコンコンと軽く叩いて音でズレているか判断しますが素人には分かりません。ただ、真似して叩いていると偶然ハマって雑音が止まることもあるので、やってみる価値はあります。
基本的には楽器屋さんに直してもらいましょう
その他のパーツが割れている、外れている
ビーンというような雑音です。
今までで一番驚いたのは、裏面をみたら裏板が割れていたことがありました。たまには裏面もチェックしてみましょう。
その他、音穴をつかんだ状態で弾いてみて雑音が止まるようなら、音穴の枠が外れているか割れている可能性があります。
こちらは素人では対処できないので楽器屋さんに直してもらいましょう。昔の人は自分でなおしたようですが頼んだ方が早いです。
周りの備品が振動している
十七絃の場合は、楽器本体でなく譜面台などの他の備品が振動して鳴っていることもあります。少し楽器から離してみましょう。