オンラインレッスン

3月下旬に急遽中止したレッスンを、この度オンラインレッスンという形で再開しました。


外出を控えなければならず強い緊張を強いられる中、少しでも日常と同じ事ができれば精神的にも追い詰められないで済むのではないか、顔を合わせてレッスンをする事で日常を取り戻せるのではないかと考え、準備しました。
結果、モニタ越しとはいえ生徒さんと顔を合わせるととても嬉しくなり、私の方が癒されています。

さて、オンラインレッスンを始めるにあたり、最初はタブレットを使うつもりでした。
タブレットの録音機能の精度はなかなかのものですし、
会議システムのアプリをダウンロードすればすんなりできると思っていました。

ところがここに、我が家の騒音問題が立ちはだかりました。
東京の私の家は線路のすぐ側にあり、2分に1回電車が通ります。その度に自動で雑音を除去する機能が反応して録音レベルが乱高下し、箏の音が途切れ途切れになってしまうのです。
調べると、同じ会議システムのアプリでも、スマホ・タブレット版は音の設定ができませんが、パソコン版の方は細かい設定が出来ることが分かりました。

幸い数年前に語学を習いたいと思い購入していたWebカメラとヘッドセットがあります。
モニタも21.5インチと大きいのでタブレットより断然見やすいです。

パソコンでやるか?

問題は愛用のデスクトップパソコンはほぼ物置と化した部屋にあり、有線でルーターと繋がっている事でした。タワー型の大きい筐体なので、稽古部屋に常設するとちょっと邪魔です。

さてどうしたものか?

私、わりと機械が好きなもので、通販サイトで調べたり周辺機器の関係を図で整理したりしていると、アイデアがむくむくと湧いてきて楽しくなってしまいます。それで、ついついやってしまいました。

まず、5mのディスプレイケーブル1本と5mのUSB延長ケーブルを2本購入し、モニタ、キーボード、マウスを隣の稽古部屋へ移しました。
IMG_3291
試した結果ヘッドセットは耳が疲れるのでスピーカーフォンを購入しましたが、両者とも
・機器側のオートゲインコントロール機能を切れないので騒音で録音レベルが乱高下する
・録音レベルを自動調整して一定の音量にしてしまうのでクレシェンドなどの強弱が反映できない
・入力と出力の音量調整が連動してしまい、別々に調整できない
のがネックになる事が分かりました。

所詮は会議で会話をするための機器です。この状態ではレッスンになりません。
それでとうとう単一指向性のUSBコンデンサーマイクを買ってしまいました。
FullSizeRender
この数年、動画配信をする人が増えたおかげで機材が1桁安くなっており、このマイクは4000円程でした。

これでめでたく、
・アプリ側だけでなくマイク側のオートゲインコントロールを切れる
・入力と出力を別々に音量調整できる
・わりと綺麗な音で録れる
が可能になりました。

いい加減にしないとと思いつつも、どうしても楽しくなって凝ってしまいます。
我ながらアホです。
まだまだ環境改善の余地はあるのですが、一先ずここで我慢しなければ…

今日、ふと思いついてマイクに接続しているUSB延長ケーブルを値段の高いしっかりしたものに変えたら、音が良くなりました。
さらに、Wi-Fiルーターを介さずにルーターに直接LANケーブルを接続したら、通信速度が安定するかもしれないと思いつきました。

あぁ~もうっ!!